人工透析・泌尿器科に関するよくある質問をご説明しています。

よくある質問 詳細

LDL吸着療法ってどんな治療ですか?

LDLとは…?

low density lipoprotein の略で、日本語では『低密度リポタンパク』と呼ばれるものです。このリポタンパク質は、血中のコレステロールがアポリポタンパク質と結合したもので、いわゆる悪玉コレステロールのことです。動脈硬化の原因となる物質です。

LDL吸着療法とは?

まず体から血液を取り出し、吸着器で悪玉コレステロール(LDL コレステロール)を取り除きます。そしてきれいになった血液が体に戻されます。これらの工程はすべて機械により自動で行われ、治療が進みます。
また、吸着器により血管を拡張させる成分(ブラジキニン)を産生することができ、下肢の血流の改善を行うことが可能です。
一度の治療にかかる時間は約2時間程度です。

LDL

適応症例

*家族性高コレステロール血症(FH)
*閉塞性動脈硬化症(ASO)
*巣状糸球体硬化症(FGS)
*全身性エリテマトーデス(SLE)

以上の症例で、お薬や注射などで十分な治療効果が認められない人が対象となります。

拓真会では(仁和寺診療所・田中クリニックにて)特に閉塞性動脈硬化症(ASO)の患者様に対し、LDL吸着を行っています。ASOは動脈硬化などにより、
・手足の先(末梢)の血管まで十分に血液が行き渡らず、手足の先が冷たく感じたり、しびれたりする
・少し歩いただけで足に痛みがでて、少し休むと痛みがとれて歩けるが、歩きだすとまた痛みがでる(間欠性跛行)
・安静時でも常に痛みがあり、足に血の気がなく、青白くなっている
・血行不良により皮膚の一部に潰瘍ができ、さらに症状が進むと、壊死の状態になってしまう
などが特徴です。

 
治療効果

治療前には下肢が冷たくしびれが強かった患者さんが、数回LDL吸着療法を受けると冷感やしびれが改善することがあります。また血流の改善により 足が温かくなり、難治性の潰瘍の治りが早くなるなどもあります。さらに過剰なフィブリノーゲンも吸着するので、末梢血管での血液循環を改善することが期待されます。