2017年度大阪透析医会講演会が行われていたので、参加してきました。
講演1のテーマは、「長時間透析の効果と検討」
オーバーナイト透析(深夜の睡眠時間を利用して行う長時間透析)についてのお話でした。
長時間透析を始めるにあたって拒否気味な患者さんも実際に行ってみると『体の良い変化』を口にする方も多く、長時間を望まれる患者さんの増えていると笑顔で話されていました。
ただ、透析医療の現況では多くの苦労もあるようで、特にベッドのやりくりと透析装置の消毒に頭を悩ましていると話されていました。
講演2のテーマは、「数理モデルによる透析量の予測とその限界」
透析医学会のデータなどをもとに目標にする検査データのお話で、透析時間を延ばしたり回数を増やしたりすることで『長生き』できるデータは出ていますが、一方でそれらの制約により『精神的身体的なストレス』が増しているというデータもあって生活の質が下がる危険性もあると言われていました。
『長生き』と『自分らしい生き方』、どちらも重要なテーマですね。
『この二つのテーマが両立できるためには・・』その問題が解ける日のために、今何ができるか考えていきたいと思います。
臨床工学技士